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- 骨粗しょう症
こんなお悩みありませんか?
- 年齢とともに背中や腰が曲がってきた
- 身長が少しずつ縮んでいる気がする
- 立ち上がる時に腰や背中が痛む
- 骨折しやすくなった気がする
- 閉経後の骨の健康が心配
- 重い物を持つと背中や腰に痛みを感じる
骨粗しょう症について

骨粗しょう症とは、骨の量(骨密度)が減少したり、骨の質が低下したりすることで、骨がもろくなり骨折しやすくなる病気です。自覚症状がないまま進行するため「沈黙の疾患」とも呼ばれています。現在は様々な予防法や治療法があり、早期発見・早期治療により骨折予防が可能な病気です。
骨粗しょう症の発症メカニズムと原因
骨は常に古い骨を壊して新しい骨をつくる「骨リモデリング」という新陳代謝をおこなっています。成長期に蓄積された骨量は、15~20歳頃にピークを迎え、40歳半ばまでほぼ一定に保たれます。
骨代謝のバランスが崩れると、骨量が減少する原因
- 加齢による影響
- 女性ホルモンの減少(特に閉経後)
- カルシウムの摂取不足
- カルシウム調整機能の衰え
- 生活習慣の影響
- 他の疾患やステロイド薬の使用
骨粗しょう症の症状について
初期の症状
- 立ち上がる時の背中や腰の痛み
- 重い物を持った時の痛み
- 背中や腰が少し曲がってくる
- 身長が縮んでくる
進行した場合
- 激しい背中や腰の痛み
- 軽い衝撃での骨折
- 著しい背中や腰の湾曲
- 顕著な身長低下
こんな方は特に注意が必要です
- 閉経後の女性
- 喫煙習慣のある方
- 過度な飲酒習慣のある方(1日ビール中瓶2本程度以上)
- 低体重の方
- カルシウム摂取が不足している方
- 運動不足の方
- ステロイド薬を服用している方
- 骨粗鬆症の家族歴がある方
- 過去に骨折の経験がある方
- 東アジア系の方
骨折のリスクと影響
骨粗鬆症により特に骨折しやすい部位
- 椎体(背骨)
- 大腿骨近位部(足のつけ根)
- 橈骨遠位端(手首)
- 上腕骨近位部(腕のつけ根)
これらの部位の骨折は、日常生活の何気ない動作で起こることがあります。特に大腿骨の骨折は寝たきりや認知症のリスクを高める可能性があり、生活の質を大きく低下させる原因となります。また、一度、骨折を起こすと、次の骨折のリスクが高まることも分かっています。
骨粗しょう症の検査・診断について
骨密度測定
DXA法 | X線を用いた最も精密な測定方法(当クリニック) |
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MD法 | 手のX線撮影による測定 |
QUS法 | 超音波によるスクリーニング |
その他の検査
レントゲン 撮影 |
骨折や変形の確認 |
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血液・尿検査 | 骨代謝マーカーの測定 |
骨粗しょう症の治療について
骨粗しょう症の治療は、薬物療法を中心におこないます。これらの薬剤は、のみ薬、点滴薬、注射薬などさまざまな剤型があり、患者さんの状態や生活スタイルに合わせて最適な治療法を選択します。
骨粗しょう症の治療薬は3タイプ
骨吸収抑制薬
骨を壊す働きを抑える薬剤
骨形成促進薬
骨をつくる働きを高める薬剤
骨代謝調整薬
骨のつくり替えのバランスを整える薬剤
早期発見・早期治療のために

骨粗しょう症は自覚症状が現れにくい病気ですが、早期発見と適切な治療により、骨折の予防が可能です。特に閉経後の女性は定期的な検診をおすすめします。当クリニックでは、骨密度測定機器を用いた正確な診断と、患者さんお一人ひとりの状態に合わせた適切な治療法をご提案いたします。
些細な症状でも気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。予防から治療まで、患者さんの骨の健康を総合的にサポートいたします。
なお、当クリニックは、大阪市骨粗しょう症検診精密検査協力医療機関に登録されています。