下肢の痛み

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こんなお悩みありませんか?

  • 歩くと膝や足が痛む
  • 立ち上がるときに膝がこわばる
  • 長時間歩くと足がしびれる
  • 階段の上り下りがつらい
  • 足の親指のつけ根が腫れて痛む
  • 足首をよく捻挫する、グラつく感じがある

このような下肢(脚)の痛みや違和感は、放置すると症状が悪化し、歩行困難や日常生活への影響につながることもあります。

下肢(脚)の症状

O脚・X脚(内反膝・外反膝)

O脚・X脚(内反膝・外反膝)

下肢の形態異常の一種で、O脚は膝が外側に彎曲し、X脚は膝が内側に彎曲する状態を指します。幼少期に多く見られますが、青年期や成人でも発症することがあります。進行すると膝の痛みや機能障害を引き起こします。

症状
  • 外見上の脚の変形
  • 歩行時の違和感や不安定感
  • 進行すると膝の痛みが出る
  • 重症の場合、関節に負担がかかり、変形性膝関節症へ進行することもあります

腓骨神経麻痺

腓骨神経が圧迫されることで、足やつま先を上げる動作が困難になったり、しびれや感覚異常が生じる病気です。長時間の仰向け姿勢やギプス固定、外傷などが原因となることがあります。

症状
  • すねの外側から足背にかけてのしびれや感覚低下
  • 足首や足指を上に持ち上げられなくなる(下垂足・ドロップフット)
  • 歩行時につまずきやすくなる
  • 神経障害が進行すると筋力低下や筋萎縮が起こることもある

ロコモティブシンドローム(運動器症候群)

運動器(骨・関節・筋肉など)の障害により、立つ・歩くといった移動機能が低下した状態を指します。進行すると将来的に介護が必要になるリスクが高まります。日常生活に支障がないように思えても、ロコモが進行していることが多いため、早期からの予防や対策が重要です。

症状
  • 立ち上がる・歩く動作がしにくい
  • 転びやすくなる
  • 筋力が低下し、疲れやすい
  • ちょっとした段差でつまずく

足関節の痛み

足関節(そっかんせつ)とは?

足関節は、脛骨(けいこつ)、腓骨(ひこつ)、距骨(きょこつ)の3つの骨で構成され、足首の動きを支える重要な関節です。

足関節の役割
  • 足首の動き(屈伸・回旋)をコントロールし、歩行やジャンプを支える。
  • 体重を支える重要な関節であり、バランス維持に関与。
  • 衝撃を吸収し、膝や腰への負担を軽減する。
足関節の主な4つ動き

足関節は日常生活やスポーツで頻繁に使われるため、捻挫や骨折などのケガが起こりやすい部位でもあります。

背屈
(はいくつ)
つま先を上げる動き
底屈
(ていくつ)
つま先を下げる動き
内反
(ないはん)
足首を内側にひねる動き
外反
(がいはん)
足首を外側にひねる動き

足関節捻挫

日常生活やスポーツで最も多いケガの一つで、足首を内側にひねった際に発生します。軽視されがちですが、適切な治療をしないと後遺症が残ることがあります。

症状
  • 足首の腫れと痛み
  • 歩行時の違和感や痛み
  • 皮下出血(重症の場合)
  • 関節の不安定感(靭帯損傷が進行した場合)

足関節果部骨折(脱臼骨折)

足関節に強い衝撃が加わった際に発生し、関節周囲の靭帯損傷や骨折を伴うことが多くみられます。

症状
  • 足首の激しい痛みと腫れ
  • 皮下出血がみられる
  • 外反・内反の変形
  • 歩行困難

アキレス腱断裂

30~40代の男性に多く、スポーツ中の急な動作で発生する重症の外傷です。

症状
  • 受傷時に「後ろから蹴られたような感覚」
  • アキレス腱付近の痛み
  • つま先立ちができなくなる
  • 歩行が困難になるが、時間が経つと歩けることもある

肉離れ

筋肉が部分的または完全に断裂することで起こる外傷です。主にスポーツ中に発生し、筋肉の柔軟性不足や過度な負荷が原因となります。

症状
  • 筋肉の激しい痛み
  • 皮下出血や腫れ
  • 歩行時の痛みや動作制限
  • 筋肉の硬直や違和感

距骨骨軟骨損傷

距骨の軟骨や軟骨下骨が剥離する疾患で、捻挫後に痛みが続くことが特徴。

症状
  • 足首の慢性的な痛み
  • 腫れや可動域制限
  • 捻挫後に痛みが長期間続く

足・足指の症状

外反母趾

外反母趾とは、親指(母趾)が人差し指(第2趾)の方向へ曲がり、付け根の関節が突出して痛みを伴う疾患です。特にヒールや先の細い靴を履くことで進行しやすく、日本でも増加しています。

症状
  • 親指が「くの字」に曲がる
  • 親指の付け根の関節が腫れて痛む
  • 靴を履かなくても痛みが続くことがある

成人期扁平足

成人になってから発症する扁平足で、特に女性に多くみられます。足のアーチが崩れ、アーチを支える後脛骨筋の腱が機能しなくなることで発症します。

症状
  • 内くるぶしの下が腫れて痛む
  • つま先立ちがしにくくなる
  • 進行すると足が硬くなり、歩行障害が生じる

幼児期扁平足

歩き始めた子どもの足裏が平らに見える状態。体重をかけると土踏まずが消えますが、成長とともに改善することが多いです。

症状
  • 土踏まずが消失する(体重をかけると特に顕著)
  • 痛みはほぼなし
  • 転びやすいと感じることがある

内反足

先天性内反足は、生まれつき足が内側に向いている疾患で、放置すると歩行困難になります。原因は不明ですが、男児に多く発症することが分かっています。

症状
  • 足が内側に曲がっている
  • 変形が進むと足の甲で歩くようになる
  • 片足の場合は右足に多い傾向

モートン病

足趾(特に第3-4趾間)の神経が圧迫され、しびれや痛みを引き起こす疾患です。ハイヒールやつま先に負担がかかる姿勢が原因となります。

症状
  • 足の指にしびれや痛みが出る
  • 足の裏に、小さなしこりのようなものができる
  • 強い痛みが下腿(ふくらはぎ)まで及ぶこともある

腓骨神経麻痺

腓骨神経が圧迫されることで足首や足指を持ち上げる力が低下し、歩行に影響を及ぼします。

症状
  • 下腿の外側から足の甲にかけて感覚が鈍くなる
  • 足首や足指を持ち上げられない(下垂足)
  • しびれを感じることがある

痛風

血中の尿酸値が高まり、関節内に尿酸塩結晶が溜まることで発症します。特に足の親指のつけ根に激しい痛みが出ることが特徴です。

症状
  • 突然、親指のつけ根が赤く腫れて激しく痛む
  • 風が吹いても痛いほどの激痛
  • 足首や膝関節にも痛みが出ることがある

足の慢性障害

ランニングやジャンプなどの繰り返しの動作によって足の骨や靭帯に負担がかかり、炎症や変形が起こる疾患群です。

症状
  • 足底腱膜炎や踵骨滑液包炎などの痛み
  • スポーツ中や歩行時に特定の部位に負担がかかる
  • 痛みが持続し、悪化すると歩行困難になる

捻挫や打撲などの応急処置の基本はRICE療法

RICE療法は、捻挫や打撲などの急性外傷時に用いられる応急処置の基本です。適切な処置をおこなうことで、回復を早める効果が期待できます。

Rest(安静) 患部を動かさず、負担をかけないようにする。
Ice(冷却) 氷や保冷剤を使い、15〜20分冷やして炎症を抑える(繰り返しおこなう)。
Compression(圧迫) 包帯やテーピングで適度に圧迫し、腫れを防ぐ。
Elevation
(挙上)
患部を心臓より高くして、血流を調整し腫れを軽減する。

「ちょっとした痛みだから」と我慢せず、
お気軽にご相談ください。

「ちょっとした痛みだから」と我慢せず、お気軽にご相談ください。

当クリニックでは、専門医による正確な診断と適切な治療を提供し、リハビリテーションを通じて痛みの軽減と機能回復 をサポートします。診察では症状の原因をしっかり見極め、適切な治療法をご提案します。

受診時のポイント

  • いつから痛むのか、どんな動作で痛みが強くなるのか
  • 痛みの場所や範囲(膝・足首・足指など)
  • 腫れや熱感の有無、しびれや違和感の程度
  • スポーツや日常生活での負担の有無

06-6320-7836