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院長紹介
院長

池田 巧(いけだ たくみ)
ご挨拶
このたび、長年にわたり地域医療に貢献されてきた牛尾一康先生の医療法人プラテス 牛尾整形外科を継承し、「整形リウマチ科 たくみリハビリクリニック」として新たなスタートを切ることとなりました。
私は京都府立医科大学で教員として、また大学病院や基幹病院で診療に携わる中で、整形外科専門医・指導医、そしてリハビリテーション専門医として経験を重ねてまいりました。この経験を活かし、牛尾先生が大切にされてきた患者さんへの思いを引き継ぎながら、地域に根差した医療を提供してまいります。
当クリニックの理念は「活動を育む」です。これは単に病気を治すだけでなく、その方の生活全体を見つめ、社会生活への復帰までトータルでサポートするという考えを表しています。リハビリテーション医療では、病気そのものではなく、その結果として生じる障害に着目し、患者さんの生活の質(QOL)の向上を目指します。
整形外科、リウマチ、リハビリテーションの各分野で、最新の医療知識と技術を取り入れながら、患者さんお一人おひとりに最適な医療を提供いたします。後遺症や慢性的な症状でお悩みの方も、決して諦めることなく、できる限りの改善を目指してまいります。
地域の医療機関や福祉施設とも連携を図り、多職種でのチーム医療を実践することで、患者さんの生活全般をサポートする体制を整えてまいります。そして何より、患者さんやご家族と十分に相談しながら、納得のいく診療を心がけてまいります。
皆さまが安心して暮らせる地域づくりの一助となれるよう、スタッフ一同、全力で取り組んでまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
院長 池田 巧
略歴
・1993年 京都府立医科大学 医学部卒業
・1994年 松下記念病院
・1995年 京都府立医科大学
・2000年 洛和会丸太町病院
・2002年 西陣病院
・2005年 京都第二赤十字病院
・2006年 京都府立医科大学
・2015年 京都府立心身障害者福祉センター附属リハビリテーション病院
・2017年 京都第一赤十字病院
・2025年 整形リウマチ科たくみリハビリクリニック 開業
専門医・資格
・医学博士(甲第833号)
・日本整形外科学会専門医 (第 114468号)
・日本整形外科学会脊椎脊髄病医 (第 147)
・日本整形外科学会リウマチ医 (第 6247)
・日本整形外科学会運動器リハビリテーション医 (第 30)
・日本リウマチ学会 専門医 (4545)
・日本リハビリテーション医学会 臨床認定医 (6061号)
・日本リハビリテーション医学会 専門医 (28-02115号)
・日本リハビリテーション医学会 指導医 (91130号)
・日本摂食嚥下リハビリテーション学会 認定士(第140246)
・身体障害者福祉法15条指定医
・難病医療費補助制度における指定医
・義肢装具等適合判定医師
所属
・日本整形外科学会
・日本リウマチ学会
・日本リハビリテーション医学会
・日本摂食嚥下リハビリテーション学会
・日本嚥下医学会
・日本運動器科学会
・日本義肢装具学会
・日本栄養治療学会
・日本再生治療学会
ドクターズインタビュー
~豊富な経験と専門性を活かし、地域医療の未来を創造する~


2025年春、上新庄の「整形リウマチ科 たくみリハビリクリニック」が新たにスタートします。長年この地域で診療してこられた牛尾一康先生の牛尾整形外科を継承し、新院長として着任する池田_巧先生は、整形外科専門医・指導医であり、リハビリテーション専門医・指導医として、京都府立医科大学での教員経験、大学病院や基幹病院での診療経験を重ねてきました。
牛尾先生が大切にされてきた患者さんへの継続的な診療をお約束するとともに、「活動を育む」を理念に掲げ、整形外科、リウマチ、リハビリテーションの専門性を活かした新しい地域医療の形を目指す池田院長に、開院に向けての思いを伺いました。
医師を目指したきっかけ

医師を目指されたきっかけを
お聞かせください。

祖母がずっとベッドで寝たきりだった姿を見て、何とか元気に歩けるように、元の活動を取り戻してあげたいという思いから医師を目指しました。その中で、元気に動けるようにしてあげるには整形外科医であり、リハビリテーション科医である必要があると考え、今に至っています。単に病気を治すだけでなく、その方の生活全体を支えていきたいという思いが原点にあります。
整形外科の中でもリハビリテーションに進まれた経緯を教えていただけますか?
私は京都府立医科大学で脊椎脊髄疾患を中心に教員として診療・研究に携わってきました。その過程で、整形外科専門医・指導医の資格を取得し、手術を含む多くの治療経験を積んできました。2014年、京都府の政策としてリハビリテーションの充実が掲げられ、大学に新設されたリハビリテーション医学教室の立ち上げに関わることになりました。
私自身、リハビリテーション専門医・指導医の資格も持っており、また多職種でのチーム医療に強い関心があったことから、この分野に専念することを決意しました。大学病院や基幹病院での経験を通じて、急性期から回復期、そして生活期まで、患者さんの全過程に関わることの重要性を実感しています。
クリニックに込めた思い

先生の考える医療についてお聞かせください。

「活動を育む」
私が大切にしているのは、病気ばかりを診るのではなく患者さんを診るという考え方です。リハビリテーション医学の分野では、「活動を育む」という理念を掲げています。リハビリテーション科医の特徴は、病気そのものを診るのではなく、その結果として残った障害や生活全般を診ることです。例えば、循環器疾患は循環器内科で、脳血管障害は神経内科や脳外科で治療を受けますが、その結果として残った障害に対して私たちリハビリテーション科医が関わっていきます。その人の機能回復から社会生活への復帰まで、トータルで支えていくのが私の役割だと考えています。
開業にあたり、クリニック名にはどのような思いを込められたのでしょうか?
三つの柱である整形外科、リウマチ、リハビリテーションを名前に込めたいと考えました。「たくみ」は私の名前「巧」をひらがなで表記したものです。一文字で「巧」と書く名前は、子供の頃は少し嫌いでしたが、今では自分の個性として前面に出していきたいと考えています。また、ひらがなの「たくみ」には「匠」という意味も込められており、医療における専門性と技術の追求、そして地域の皆さまへの親しみやすさを表わしています。大阪の下町エリアで、牛尾先生の思いも引き継ぎ、確かな医療技術と温かみのあるサービスをご提供していきたいという思いを込めました。
専門性と多職種連携

先生の考えるリハビリテーション医療の特徴を教えてください。

リハビリテーション医療の特徴は、病気そのものではなく、その結果として生じる障害に着目することです。リハビリテーション科医は、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士といった専門職はもちろん、看護師、介護士、ソーシャルワーカーなど、多職種と協力しながら患者さんの活動を支えています。大学病院や基幹病院での経験を通じて、チーム医療の重要性と効果を実感してきました。このような経験を活かし、地域医療においても多職種連携を実践していきたいと考えています。
地域でのチーム医療について、どのようにお考えですか?
クリニック単体では限界がありますので、医師が地域に出て行くことが大切だと考えています。ケアマネージャーさんをはじめ、地域の福祉関係者の方々との連携を大切にしていきます。身体障害者の診断書作成や介護保険の意見書作成など、制度面でのサポートも含め、患者さんの生活全般を支える体制を整えていきたいと思います。また、多職種でのカンファレンスを通じて治療方針を決定し、お一人ひとりに最適な治療をご提供します。リハビリテーションは期間を区切って目標を設定し、その達成に向けて取り組んでいきます。
これからの展望

上新庄でどのような医療を提供していきたいとお考えですか?

これまで大学病院や基幹病院で急性期医療に携わってきましたが、患者さんは急性期から回復期、そして生活期へと移行していきます。その経験から、退院後の生活まで含めた、トータルでの医療サービスの重要性を痛感しています。上新庄の地で、この経験を活かしながら、地域に根差した医療を展開していきたいと考えています。
具体的には、運動器疾患やリウマチ診療はもちろんのこと、脳血管疾患の後遺症、呼吸器疾患、循環器疾患など、さまざまな疾患による障害に対するリハビリテーションをご提供していきたいと考えています。
牛尾先生が力を入れてこられたリウマチ治療には今後も力を入れていきます。関節を壊さない、機能障害を起こさせない、痛みをゼロにするという明確な目標を持って治療に当たります。生物学的製剤などの最新治療も積極的に取り入れ、関節リウマチの寛解を目指します。
特に力を入れたいのは、後遺症や慢性的な症状でお悩みの方々のケアです。残念ながら疾患によっては後遺症が残ることもありますが、諦めることなく、できる限り生活しやすくなるようサポートしていきたいと考えています。将来的には摂食嚥下のリハビリテーションも視野に入れており、「亡くなるまで口から食べられる」そんな当たり前の生活も支えていきたいと思います。
具体的な治療体制について教えてください。
私は義肢装具適合判定医の資格も持っており、装具療法にも力を入れていきます。また脳血管障害後の痙縮に対するボツリヌス療法などもおこなっていく予定です。また、手術が必要な場合は、吹田済生会病院をはじめとする提携病院と連携し、スムーズな治療をご提供します。痛みの治療が必要な場合は、専門のペインクリニックとも連携していきます。
患者さんへのメッセージ

最後に、このホームページをご覧の患者さんへメッセージをお願いします。

前院長の牛尾先生の患者さんに対する思いをしっかりと引き継ぎ、まずは地域密着型のクリニックとして、安心して通っていただけるような医療をご提供していきます。
当クリニックの理念は「活動を育む」です。これは日本リハビリテーション医学会の理念でもありますが、まさに私が目指す医療そのものを表しています。
病気だけを見るのではなく、
その人の生活全体を見て、
社会生活への復帰までサポートさせていただきます。
後遺症や慢性的な症状で悩まれている方も、諦めずに少しでもより良い生活が送れるよう、QOLの向上を目指して、ともに歩んでいきたいと思います。患者さんやご家族と十分に相談しながら、お一人ひとりに最適な治療プランをご提供し、地域の皆さまが安心して暮らせるよう、スタッフ一同、全力でサポートさせていただきます。絶対に患者さんを見放すことなく、最後まで寄り添っていく覚悟で日々の診療にあたってまいります。