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- 背中の痛み
こんな症状でお悩みではありませんか?
- 背中や腰に原因不明のしびれや痛みがある
- 手足のしびれが続いている
- 指先の細かい動作がしづらくなった
- 歩くとつまずきやすくなった
- 背中が丸くなり、身長が低くなった気がする
- 背中や腰の痛みで寝返りや起き上がりがつらい
- 以前に比べて長く歩けなくなった
- 転倒してから腰や背中が痛み、違和感が続いている
- 胸や背中に痛みや違和感があり、姿勢を変えると悪化する
症状が長引いたり、日常生活に支障をきたしたりしている場合は、早めの診察をおすすめします。
胸椎とは
頚椎と腰椎の間に位置する胸椎は、12個の骨で構成されており、後方に湾曲(後弯)しています。また、12対の肋骨とつながり、胸郭を形成しています。胸椎は他の脊椎と比べて可動性が低く、安定した構造を持っています。
胸椎椎間板ヘルニアのよくある疾患
- 側弯症
- 脊髄腫瘍
- 転移性脊椎腫瘍
- 脊髄損傷
- 後縦靱帯骨化症・黄色靱帯骨化症
- 脊椎椎体骨折
胸椎・脊椎疾患の治療

治療は保存療法と手術療法に分けられます。症状に合わせた適切な治療を受けることで、痛みの軽減や回復が期待できます。
保存療法
軽症の場合に選ばれ、痛みや炎症を抑える薬物療法、背骨を支えるコルセット装着、筋力をつける リハビリテーション などをおこないます。また、神経の痛みを和らげる神経ブロック注射も有効です。
手術療法
症状が強い場合や神経が圧迫されている場合におこないます。圧迫を取り除く除圧術、不安定な骨を固定する脊椎固定術、体への負担が少ない内視鏡手術などがあります。
術後のリハビリ
手術後は、筋力を回復させるためのリハビリをおこない、再発を防ぎます。
胸椎椎間板ヘルニア
胸椎の椎間板が変性し、内部の髄核が飛び出すことで神経を圧迫し、脊髄圧迫症状を引き起こす病気です。腰椎や頚椎の椎間板ヘルニアに比べて発症はまれですが、進行すると歩行障害や膀胱直腸障害を引き起こすことがあります。
症状
- 下肢のしびれや脱力感
- 歩行時に足がもつれる
- 階段を降りる際に不安を感じる
- 背中の痛みや肋間神経痛が現れることもあるが、多くは無症状
- 進行すると、膀胱・直腸障害が出ることがある
側弯症
背骨が左右に曲がることで発生する脊柱の変形疾患です。主に小児期に発症し、成長とともに進行することがあります。特に女子に多くみられ、左右の肩や腰の高さの非対称、肋骨や腰部の隆起などの変形を伴うことが特徴です。進行すると、腰背部痛や心肺機能の低下を招くことがあります。
症状
- 肩の高さに左右差がある
- 肩甲骨が突出して見える
- 腰の高さが左右で異なる
- 前かがみになると背中が左右非対称になる
- 進行すると腰痛や背部痛が現れる
- 重度になると心肺機能の低下を伴う
脊髄腫瘍
脊柱管内にできる腫瘍の総称で、腫瘍の位置によって硬膜外腫瘍・硬膜内腫瘍に分類されます。硬膜外腫瘍は多くが転移性腫瘍で、硬膜内腫瘍は髄外腫瘍が多く、ほとんどが良性です。腫瘍が脊髄や馬尾神経を圧迫することで、神経症状が出現します。
症状
- しびれや感覚障害
- 筋力低下
- 運動麻痺
- 圧迫部位より遠位の反射が亢進
転移性脊椎腫瘍
がんが脊椎に転移することで発生する腫瘍です。がん細胞が骨を破壊し、脊椎が脆くなって骨折を引き起こし、腫瘍や骨折片が脊髄を圧迫すると麻痺が生じることがあります。
症状
- 背部痛・腰痛
- 脊髄の圧迫による麻痺
- 運動障害や歩行困難
脊髄損傷
脊椎の脱臼や骨折によって脊髄が損傷される疾患です。頚椎・胸椎・腰椎のどの部位でも発生する可能性があり、損傷の程度によって完全麻痺または不全麻痺となります。
症状
- 損傷部位以下の運動・感覚が完全に消失(完全麻痺)
- 一部の運動や感覚が残存(不全麻痺)
- 頚椎損傷では四肢麻痺
- 胸椎・腰椎損傷では下肢麻痺
後縦靱帯骨化症・黄色靱帯骨化症
脊椎を補強する後縦靭帯や黄色靭帯が骨化し、脊髄を圧迫する疾患です。後縦靭帯骨化症は頚椎に多く、黄色靭帯骨化症は胸椎に多く発生します。進行すると歩行障害や手指の運動障害が出現します。
症状
- 背中や首のこり、痛み
- 手足のしびれや感覚鈍麻
- 手指の細かい動作がしづらくなる
- 歩行時につまずきやすい
脊椎椎体骨折
(圧迫骨折)

骨粗鬆症や転移性骨腫瘍などにより、脊椎の椎体が圧迫されて骨折する疾患です。軽微な外力でも発生し、痛みや背骨の変形を伴うことがあります。
症状
- 背中や腰の痛み(特に動作時)
- 背中が丸くなる(円背)
- 身長の低下
- 症状が進行すると歩行困難や麻痺を伴う場合もある